Interview vol.2
蛭田さん ((株)蛭田工業)
エコ・ビレッジを支える手
Interview vol.2 蛭田さん ((株)蛭田工業)
家を建てるには多くの人の力が必要です。1軒の住宅の中にはお施主様の夢や希望はもちろん、職人や業者、担当者の仕事への熱意・プライド・誇りといったさまざまな想いも同時に詰まっているのです。
このコーナーでは、エコ・ビレッジの家づくりを支えている人々をご紹介。
2回目となる今回は、大切な基礎をつくっている基礎職人・蛭田さんにお話を伺いました。
初めは親と一緒にやっていたけど、社長に誘われてね。
今年で49歳だから……、28歳ぐらいの時かな~。この会社だったらずっと続けられるかなって思ったのは。色々と相談に乗ってくれたことだね。当時は、布基礎※1から耐圧基礎※2に変わる変わり際だったんだよ。より良い基礎をつくるために、相談しあっていたんだ。今はしっかりとした基準があるけれど、当時は経験上「こういう風に鉄筋組むか」って相談すると、「じゃあそうしよう!」となったり。他の会社だったら、「いいから図面どおりにつくれ!」ってなるでしょ?
最近はどうなんだか分かんないんだけど、基礎ってそれほど関心がない人もいるんでしょう?だから、関心を持ってもらうのはやっぱりうれしいよね。「あー、こういう風にやるんだねー」とか。この基礎(配筋※3)も、明日にはコンクリート流しちゃうから見えなくなっちゃうわけだからね(笑)
大変?大変って思ったことはないかな。やっぱり面白い仕事だからね!俺らの仕事ってのは毎回違うんですよ、一軒一軒。同じっていうのはそんなにないから、大変っていうのは…。どういうふうに言えばいいんだっぺね(笑)?
それはやっぱり丁寧っていうか…逆の立場だったらばね、お金を頂いているわけだし、そんなにバタバタとできるはずがないよ。それでも納得がいかないこともあるんだ。でも、自分のそういう所を直したいからそのたびに一生懸命やるし。やっぱりお客さんの立場になれば、いつもどおりにって簡単な考えじゃできないよね。それに、基礎って毎回違うからね。同じように見えて、形状も違うし、季節によってやり方も変わるからね。
ありがとう(笑)。犬走り※4ひとつとってもそう。うち(エコビレッジの基礎)は、犬走りのところ一発でぶっちゃう(施工しちゃう)でしょ? 普通は別打ちにしたり、無筋だったりするからね。普通に基礎だけやって犬走りとかは後からやれば、金額的には安くはいくのかもしれないけど、ちょっとお金がかかっても、つなぎ目にヒビがはいらないし丈夫だからってきちんとやっている。今回の震災でも、(他社さんの基礎では)別打ち基礎のつなぎ目の割れはたくさん目にしたからね。ここは手は抜けない。まあ、つくったものだからヒビもあるかもしれないけど、離れたりは絶対しないから。
んー。他の人のことはよくわからないけど。まー、なんていえばいいんだろうね(笑)?
今は2班でやっているんだけど、共通しているのは、社員のみんなが真面目ってことかな。とにかく一生懸命だよ。
ほんとですか(笑)?きちんとやって当たり前のところだから、「いいなー、この基礎!きちんとできてるなー!」って言われるように、これからもやっていきたいね!
こちらこそありがとうね!がんばっからね!
オーナー様宅見学会